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【縄文時代の謎】実はまだ分かっていない……この遺物はどのように使用されたのか?

遺跡から出土された遺物を見たことがある方にとって、この遺物は昔どのように使われていたか、ある程度イメージして理解できると思います。しかし、出土された全ての遺物がイメージによってどのように使われていたか分かる訳ではありません。

研究者が長い間見てきても、遺物の中にはどのように使用されていたのか分からない物があります。

今回は皆さんが知っているあの有名な遺物から、以外な遺物まで、実は使用方法が分かっていない遺物をご紹介します。

土偶

教科書でも有名な遺物『土偶』は、実は何のために作られて、どのように使用されていたのか分かっていません。

東日本で多く見つかっており、縄文時代早期から晩期にかけて見られます。特に早期では表現が簡素で小さい土偶ですが、晩期になると大型で細部まで表現されており、地域によって特色が表れてきます。

土偶偶像崇拝のようにアニミズム的に信仰されたとも考えられ、また女性的な特色から出産、または動植物の繁殖や豊穣への祈願だとも考えられていますが、ほとんどの土偶が完全な形で発見されることなく、一部人為的に破壊されている事から、人の悪い部分(病気や怪我)の身代わりとして使用されていたとも考えられています。

それを裏付けているように、出土されている土偶は集落の外より確認される場合があり、大切にされてきたかは疑問視が残る場面があります。

また逆に土偶が副葬品として墓に埋葬されている事例があり、一概にどのように使用されていたのかも不明です。

さらに、乳房の表現、乳児を抱く土偶やお腹が大きくなっている表現から土偶が「女性」というイメージを多くの方が思っているかと思いますが、実は男性器を持つ土偶も数例ですが確認されています。

このように、もしかすると土偶は現代人には到底想像できない、縄文人でしか分からない常識が備わっている物なのかもしれません。

独鈷石

名前に特色を感じる方も多いと思いますが、縄文時代で確認された石器の1つです。おそらく教科書でも話題にならない石器なので知らない方も多いかと思います。

何故このような名前になったのかというと、仏具の「独鈷」に似ているということでこのように名付けられました。また独鈷石以外にも「雷鼓」や「石鈷」、「両頭石斧」とも呼ばれます。

この独鈷石の特徴は両端が尖った丸い頭状になっており、中央部の2つの隆起した二条の帯目があります。長さは10〜20㎝内外で主に安山岩で作られており、東日本に多く確認されています。使用された時期は縄文時代後期から晩期にかけて、特に晩期でよく発達されました。他にも時期や地域によって形状が変化しています。

使用については色々な説があります。まず一つが呪術的な要素。呪術の儀式道具として使用された非実用的な物ではないか?とする説。

また、帯目に着柄して石斧のように打つために用いられた実用的な物ではないかとする説があり、まだ分かっていません。

本当のところはどうなのでしょうか?

石製品・土製品

少し具体性に欠けますが、縄文時代の石製品や土製品も使用用途が分かっていない物が多いです。

では一体どのような物が石製品と土製品に当たるのか?

三角形や円盤状をした石製品や、土版、または人頭形それと動物土偶とも呼ばれるイノシシやクマを形どった物やキノコや貝を模倣した土製品など、これらの物は使用用途が分かっていません。

おそらく実用品としてではなく非実用品、呪術など祭祀に使われたと考えられるのですが、本当のところは一体どうなのでしょうか?

まとめ

いかがでしたでしょうか?まさかあの遺物の使用方法が分かっていないなんて、驚いた方もいらっしゃるかもしれません。もしかしたら、私たちが知っているあの遺物も、実は全く違う使用方法だったということもあるかもしれませんね。